小蔦美奈子(コツタミナコ)です。
今日からお盆休みの五連休がはじまります。
普段は週末しかお休みがないのでとても楽しみにしていました。
今年はコロナウイルスの影響で、
県をまたいだ外出はしないようにと
自粛の念がありましたので
主人のお墓参りは断念して、遠い空から祈ることにしました。
毎年、内孫である私との一人息子と帰省して
お墓参りをかねて
主人の両親と近況報告などをしあったりするのですが
コロナウイルスの第二波も来ていることもあり
残念ではありましたが
お線香と元気な声を届けることで安心した様子でした。
そして今日は私の夏休み初日
気持ちを切り替えて夏休みを満喫しようと
いつもお世話になっている乗馬クラブに予約をしていました。
こちらの乗馬クラブは
幸い私の住んでいる神奈川県内でしたので
コロナウイルスの自粛時は2ヶ月休業していましたが
乗馬クラブでのソーシャルディスタンスや
除菌対策を撤退することで再開することができ
私も久しぶりに騎乗できることを楽しみにしていたので、
目覚ましより早く起きてしまいました。
そして足どり軽く駅に向かい
最寄り駅のホームに着いたのは午前6時10分。
電車を待っていた時のことです。
向かいのホームで仰向けで寝ているひとりの男性がいました。
まわりは誰もいなく、介抱する様子もないので
どうやら酔い過ぎて寝てしまったのだなと察しがつきました。

もう自宅に着いていると思っているのでしょうか?
靴は脱ぎ散らかして、むにゃむにゃと寝言を言っていました。
そういえばふと
私も主人が亡くなってから
よくお酒を飲むようになっていたことを思い出しました。
主人が亡くなってから2週間ほどお休みをいただきました。
職場の店長からはもう少し休みを取ってもいいよと言われたのですが
これからはシングルマザーになるのだし
私が主人の分も頑張らなければとすぐ復職し
職場ではいつも通り振る舞い、
これくらいで負けてたまるかと努めて明るく振る舞っていました。
そして帰宅したとたん充電が切れかけた携帯のように
職場の私とは全く逆でほとんど話さなくなり、
寂しくて、悲しくて、
お酒を飲むことで感情を外に吐き出して
よく主人が好きだった歌を口ずさんでいました。
いつのまにか息子を寝かしつけることも忘れて
隣で息子がゲームをしていてもお構いなし。
無法地帯になっていました。
ある夜いつものように私がお酒を飲んでいて
となりでDVDを見て夜更かししている息子に腹が立ち
暴言を浴びせたことがありました。
このままではいけないと思いつつ、
また夜になるとお酒を飲み
ソファーで寝てしまいました。
とその時、
私の体にブランケットをそっとかけてくれた…
それは
私の母ではなく、まだ幼い息子でした。
私が途方に暮れて酔い潰れているというのに
息子は捻くれることもなく
優しい、息子に育っていました…

私は金づちで頭を打たれたように目が覚めました。
私は母親として、現実から逃げて
最低最悪の人間になってしまっていたのです。
そうだよね。
パパが亡くなって辛いのは同じなのに
どうして息子の気持ちをわかってあげられなかったんだろう。
本当にごめんなさい。
今までひとりで辛かったよね。
これからママは息子に恥ずかしくないように
精進しますね。
と心の中で誓いました。
あなたにも
理性と感情ではどうしても感情が優ってしまうことはありますよね。

けれどもよく考えてみてください。
その感情でいることは
周りの人も幸せにしているでしょうか?
そしてあなた自身も幸せなのでしょうか?
もしも、その感情があなたも周りの人も
苦しめているとしたら、
あなたの理性と相談してみましょう。
そうすればこれからどうしたら良いのか
本当の答えが見つかるはずです。
私は息子のおかげで我に帰ることができました。
そして自分に、息子に誓いました。
お酒は飲んでも飲まれないようにします。
お酒を飲むことは
決して悪いことではないのですが
程々がいちばんですね。

今度お酒を飲む時は
感情に流されないように
理性と相談することにします。